エロひな！　　

その時、あたしは
白地に赤のお花の模様が入った
チャイナ服にさっさと着替えていて。
（コスプレ万歳！）
『裸でしますか？それとも服を着たままで？』
も・・もちろん服着たままで・・・！
『えっと、じゃぁ縄は何色がいいかなぁ？
その服ですよね？今持って来てる縄だと・・
ん～、この色かな？それともコレかな？』
ロケンローラーがあたしの服に合わせて縄を選ぶ。
服の色と縄の色を実際の眼で確かめている。
『なんだかねー、服選びみたいなんですけど（笑）
こっから入らないとね。
せっかく縛るのだから服と同化しちゃったら
縄が目立たないでしょ？』
はーー・・・そうきたか！（爆）

あたし、赤い色が好きなんです。
『そーですかぁ。。でも模様で赤が入ってるし・・
ん、ちょっと暗いエンジ色でいきましょうか。』
縄の色決定。
『じゃ、ここの前に立ってもらえますか？』
ステージに上がってどきどきしながら行方を見ている。
『えっと・・・どのくらい大丈夫ですか？』
ボンレスハムでなければ大丈夫です（マジ答）
『あ、それは大丈夫です（笑顔）』
痛いのとかは。。。たぶん趣味じゃないです。
拘束されることは好きですけど、手錠程度が好きなので
きゅうきゅうに締められるのは苦手だと思います。
・・・たぶん。
『わかりました。』

ロケンローラーはショー中心の縛りのプロらしい。
縄を扱って30年だそうだ。
・・・いったい何歳なのだ（爆）

まず、首に縄をかけられていく。
先生とだいたい方法は一緒なんだけども
そもそもあたしの頭の中では
たとえば縄を2本で首に掛けて、
それを割っていっぺんに左右対称に
形を作り上げていくのかな
って想像してるんだけど違うのよね。
右側の形を作ってから左側を仕上げる・・・
そんな感じ。プロもその方法だった。
『痛かったら言ってくださいね』
ロケンローラーが何度も言う。
・・・まだ、そんなに痛くないんだけど？（汗）
手の組み方は後で軽く腕を組む感じ。
基本形なのだそうだ。
（これを機会になんでも質問するあたし）

先生と完全に違うところは
縄を通して引っ張る時に、
普通肌に擦れて痛くなるじゃない？
あんな事がない。
ちゃーんと自分の手で肌に当たる部分をガードしている。
これが一番驚いた。
素人と玄人の差？
とても気を使ってくれていることがわかる。

『まだいけますか？』
はい、大丈夫です。
『ちょっときつめに縛ってますから・・・
やっぱり緩いと見栄えがね？
だから痛くなったらすぐに外しますから。』
きつめ・・・？
全然痛くないんですけど？
ここで先生ならﾁｮｯﾋﾟﾘ痛くなってくる段階だけど
ちっとも痛くない。
縄のあたる場所が違うんだ。
締め付けているけど痛くない場所。
熟知してるなぁ。。。（感心）

ふと気が付くと単独男性、声もなくかぶりつき。
・・・恥ずかしい。めちゃくちゃ見られてる！！（汗）
しかもなんでみんな女装コスプレしてんのー（爆）
唯一、普通の服着ている先生が浮いている（苦笑）
あぁ、違うや。
先生も赤鬼ズラでプチコスプレしてました（爆）
そんな先生初めて見たんだけど！

上半身を縛り終え、下半身に。
スリットは入っているもののどうやって縛るの？
って思っていたらば・・・
『ちょっとごめんなさいね。』
スカートを少しズラし左足だけ露出。
なるほどねぇ。。
『せっかくですからね、足も。』
どんどん飾られていくあたしの左足。
縄の渡し方もちゃんと計算しつくされている。
もちろん結び目も美しく見えるように。
『これをこうしたら。結び目が肌に当たっちゃうなぁ。
こうしよう、あ、ちょっと斜めになってるな。。。』
ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言うものの、ロケンローラーの仕事の速いこと！
まっすぐなところはまっすぐに。
結び目は真ん中に。美しく見えるように。
もちろんスカートの始末も忘れていない。
だんだん足先を縛り上げていくたびに
ずれていくスカートの位置も直してくれる。
パンツが見えないように（ここポイント高し！）
端っこをピッと持って美しく。
スタイリストのよーです。

足の甲まで着飾られたあたしのカラダ。
先生も昔言ってたけど
ほんと、着付けのようでした。

これで終わりかと思いきや。。。
天井の金具に縄を通していくロケンローラー。
ま・まさか・・・！
『せっかくだから吊るしてみましょうね。』
ｳｿ━━Σ(@`Д´@)━━ﾝ!!!
あたしの体重じゃ絶対無理です！（涙）
『ちゃんと大丈夫な方法がありますから。』

ほんとに大丈夫だった。
まず、下縛り？していく。
『この縄はあとで外しますけど、
こうやって先にこっちを縛っておいて吊るしてから
解くと体重がかかっても痛くないんですよ。』
両方の足の付け根に縄を渡す。
『そのまま体重をかけて座れますか？』
は・・？座る・・・？宙ぶらりんになりますけど？
『えぇ、そんな感じで。痛いですか？』
いえ、大丈夫です。
『はい、じゃぁそこから足を。。縛られている方の足を
前からあげてください。』
言われた通りにするあたし。
ロケンローラーがあたしの足を補助する。
『じゃ、これくらい上げますからね。』
手際良く4箇所ほど支えを作り、
縄を天井にわたしていくロケンローラー。
『緩んだら見栄えが悪いですから。。ちょっとずつ修正します。』
不思議なことに
身動きできないカラダで左足を高くあげても痛くない。
足、吊られてるのよ？体重かかってるのよ？
でも、ちっとも痛くない。
正直驚いた。これがプロの技・・・！

『もう少しですからがんばってくださいね。』
ロケンローラーが少しずつ縄を引っ張っていく。
全体的な姿を見渡してから
余った縄を天井に渡している縄に綺麗に編みこんでいく。
『端の始末もちゃんとしないとね。。。
編み物のようなんですよ。ほんとに。』

さすがショーのプロ。
最後まで見栄えの妥協は許さなかった。
額に玉のように光る汗。・・・とても爽やか（爆）

久々のＴＨＥ☆図解



あぁ、なんでデジカメを持っていっていなかったのかっ（悔）
『携帯のカメラでもいいんじゃないですか？』
あぁ！そうよそうよっ！
この際贅沢なんて言ってられないわ。
先生はかなり不満そうだったけど
（ＭＹカメラじゃないから・爆）
プロに縛ってもらったあたしを写してぇ！

こんな感じで縛られました。
（画像悪くてごめんなさいっ！）




全体的な感想は、
ほんとに全然見た目より苦しくなくてびっくりした。
でもって細部までの心使い。
安全性。すべてはなまるあげたいくらいだ。
さすがプロ。
緊縛って痛いイメージがどうしてもあるけど
この経験によってあたしの意識はがらりと変った。
縛りではなくラッピングなのだ。
あたし、縄でラッピングしてもらったのだ。
縛られている間、プロの小手先をずっと間近で見れて
楽しくて楽しくて仕方が無かった。
普通は緊縛好きさんはきっとちょっぴり痛くて悶絶している表情が
なんとも言えない趣があっていいのかもしんないけど
あたしは楽しくてずっと笑顔のままだった（爆）
すみません、こんなに笑顔じゃダメですよね？
なんて聞いたら
『いいんですよ、にこにこしててくださいね』
って言ってもらえたからまぁいいか（納得）

終わってから解いてもらっても
正座して足が痺れるより痛くない。
縄の後も赤く傷にならず
数分後には綺麗に消えた。

うぅぅ。
今度は絶対デジカメ持ってく！（決心）

ステージを降りると拍手喝采。
いつの間にかギャラリーも増えていて
女の子もちゃんと居た（安堵）
さ、お役御免かしら。
縛られた後はマッサージでしょ！

・・・っつーことで次回に続くのでした（長！）